ネタバレ

アクタージュ最新話【47話】のネタバレと感想!阿良也さらなる高みへ

最終幕はジョバンニ(阿良也)の独白からスタート。

 

帰ってこない父を想いながら母との対話。

北の方の漁が良かった(大漁)との知らせを受けて、「父がもうすぐ帰ってくる」と話すジョバンニだが、どこか諦めているような虚無感をまとった眼をしている。

村の人も「ジョバンニの父はもうすぐ帰ってくる」と言ってくれる。

しかし、カムパネルラ(夜凪)だけは、言ってくれない。

 

何とも言えない悲しい目でジョバンニはカムパネルラの名前を口にする。

 

圧倒的存在感

ジョバンニの独白が終わると、場面は変わりジョバンニとカムパネルラはとても楽しそうに鉄道内で談笑するシーンへ。

 

母との対話での虚無感とカムパネルラと話す幸福感、相反する感情があまりに研ぎ澄まされた阿良也の芝居は観ているん者が危うさを覚えるほど。

未だにカムパネルラが死人だということには気付いていないジョバンニは、カムパネルラとずっと一緒にいることを願う。

 

引用:ジャンプ4・5号  アクタージュ  47話より

 

ずっと一緒にいようねぇ

楽しそうに話しているのに、カムパネルラは急に黙り込む。ジョバンニの呼ぶ声にすら何も反応しない。

 

カムパネルラの死を知らないのはジョバンニだけ。

だからこそ、ジョバンニの無垢な少年の表情や言葉が切なく際立ち始めた。

今までの芝居はある意味存在感を感じさせていなかったが、1人芝居を経て2つの顔を見せてから圧倒的な存在感を持ち始める

 

阿良也の芝居

阿良也は経験を喰って芝居をする。

 

元々、孤独だったために孤独を演じるのは難しくなかった。

母親との対話を演じるのは少し難しく、夜凪にその経験を教えてもらい涙した。

カムパネルラとの幸せを演じるのは簡単だった。巌と出会えたから。

巌への感情や思い出がこんなにも心を乱すなんて阿良也は知らなかった。

 

巌へ『出会い』と『別れ』を教えてもらい感謝する阿良也。

この経験を喰らってこそ、より高みに至れることを確信する。

 

観客・劇団員は今までの舞台や稽古の比じゃないくらいの役への入り込みを見せる。夜凪と巌を同一視することで、ジョバンニ(役)とよりシンクロして見せたのだ。

 

もう1人の天才、千世子は観客席から阿良也の芝居を見ながら同類の役者である夜凪との共演を思い出す。

そして、千世子もまた阿良也と出会えことを良かったと思う。

 

憑依型カメレオン俳優  明神 阿良也とは、不幸も幸福もすべて自分の血肉とする怪物だったのだ。

引用:ジャンプ4・5号  アクタージュ  47話より

 

まとめ

巌の死を喰らって更なる高みへ歩み始めました明神 阿良也。

ここ数話の間、夜凪が大人しくしていますが、何か最後に周りを驚かせる芝居をするかもしれませんね!!