コガラシと重なりベッドに押し倒される千紗希。
正直に言えば全然嫌ではないが、千紗希にとっては初めての体験のため、エッチに関する知識がまるでない。
コガラシの男っぷり
ベッドの中で上手くコガラシの相手ができないと、未来の千紗希ではないことがバレてしまう。
ここが夢の中であれば問題はないが、本当にタイムリープした現実であれば取り返しがつかない。ゆらぎ荘へ向かう車窓からの景色も、今日会ったこゆず達が現実ではなく夢のものなんて全然思えない。
ただ、「タイムリープ」や「心だけ高校時代のまま」なんて普通信じてもらえないし、コガラシに変な女と思われればこの夢のような生活が終わってしまう恐怖に涙ぐむ千紗希。
そんな千紗希の変化に気付いたコゴラシは「やっぱ、また心が高校時代に戻ってんのか？」と心配してくれた。
朝から千紗希の異変に気付いていたコガラシは、千紗希を安心させるためか高校と同じように「宮崎」と呼んでくれた。
今まで心が高校時代に戻ることは何度かあったらしく、気持ちが落ち着くようにとブレンドティーを千紗希に淹れてあげた。
傷だらけになって、霊力を失ったあの頃。
このブレンドティーは、コゴラシが色々なことで参っているときに千紗希が淹れてあげたもので、一口飲むと千紗希は今までのことを少しずつ思い出していった。
よみがえる10年
その晩、千紗希は今みでのことを夢に見た。
高校時代、霊力を失ったコガラシは優奈の姿が見えなくなっており、千紗希が優奈のことを伝えていた。幽奈は寂しそうにしていたことは思い出せるが、なぜコガラシが霊力を失ったかまでは思い出せない。
そして、秋の終わりに幽奈は成仏した。
幽奈の未練が何なのかは結局誰も知らないままで。
年が明けると妖怪達の戦争が始まり、八咫鋼の逢牙が成仏してしまったこと、コガラシが霊能力を失ったこと、天狐幻流斎である幽奈が成仏したことで戦争を止めるものがいなくなった。
緋扇は西軍の幹部として最前線に立ち、朧は龍雅家を手中に収めようとする西軍・東軍と戦うことになる。
誅魔忍である狭霧と雲雀は、時折起こる人里での衝突が人に害をなさないように奔走。
そんなみんなを守るために、コガラシは霊能力を失っても戦場を駆けた。
コガラシがいたからゆらぎ荘のメンバーは誰も欠けることがなかったが、霊能力を失ったいては御三家に遠く及ばずいつも傷だらけのボロボロ。
そんなコガラシを千紗希は幽奈がいなくなった四号室で看病していた。
1年以上そんな毎日が続いた頃、緋扇は西軍も東軍も支配下におき休戦協定が結ばれた。
戦争のあと、千紗希は東京の大学へコガラシは大手の運送会社に就職した。
卒業間近のバレンタインデーに千紗希はコガラシに告白したがフラれてしまう。
フラれたのは千紗希だけではなく、今までコガラシに想いを寄せていた女性は皆コゴラシに告白してフラれていた。
大学に入ってもコガラシへの失恋を引きずった千紗希は誰とも付き合うことなく、傷心一人旅が趣味となってしまっていた。
コガラシとの再会
大学3年生の時、就職活動でヘトヘトの中電車に乗ると、東京の本社に転勤になっていたコガラシと偶然再会し、千紗希は舞い上がってしまう。
コガラシは気まずそうだったが、強引にデートに誘ったり、日帰り旅行をしていき2人の距離は縮まっていき、ある日料理を作る千紗希の姿を見て、今度はコガラシから千紗希に告白。
見事2人は恋人同士となった。
絶望の現実
朝起きると千紗希はこれまでのことを思い出し、未来の千紗希として仕事やコガラシとの生活を送っていく。
たまに心が高校時代に戻ったとしても、コガラシが辛抱強く受け入れてくれた。
そして、１年の時が過ぎ、初めてのデート以来のスカイツリー。
実は借金があったコガラシだったが、借金を完済し指輪を用意して千紗希にプロポーズ。
千紗希は千紗希で、自分との普通の生活に満足しているのか不安だった。しかし、孤児で霊媒体質で借金持ちのコゴラシにとって、千紗希との普通の生活は夢のようだった。
プロポーズを受け入れ指輪をはめられる瞬間、幽奈や夢咲の声が聞こえてきた。
龍禅と夢咲の霊力の暴走を幽奈が解いており、もう少しでこの夢が覚めることを意味した。
しかし、千紗希は夢を現実だと思い込み、本当は数分しか経っていないが11年もの時を過ごし、コガラシと結婚というところで現実に引き戻される。
混乱し、絶望する千紗希だった。
まとめ
ようやく、夢から覚めるメドが立ちましたね。
しかし、大好きなコガラシと結婚するところまでいったのに、このまますんなりと現実世界には帰れないんじゃないでしょうか？
今後の千紗希の判断が気になります。
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