インターハイ最終日。
残り2.5km地点で今泉と坂道がトップで走行し、喜ぶ総北メンバーと湧き上がる観客。
しかし、実際に走ってる今泉と坂道は後ろからものすごい圧のプレッシャーを感じていた。
箱学強襲
プレッシャーを感じペースを上げようとするとする2人だったが、御堂筋との闘いで足を使い切ってしまった今泉はペースを上げれない。
坂道に1人でゴールまで逃げ切るオーダーを出したと同時に、箱学の黒田と真波に追いつかれてしまう。
黒田は真波を引いて休ませ、総北を捉えたと同時に真波を出して一気にトップに躍り出て独走状態に。
坂道に真波を追うようオーダーを出すが、悩んで判断の遅い坂道はなかなかペースを上げようとしない。
そんな坂道にイラついていると、以前巻島に「あいつ(坂道)が悩んでいたら待ってやれ」という言葉を思い出し、待っていると坂道は遅いながらも判断し真波を追いかけた。
前回のインターハイで優勝し『山王』のあだ名がついてレース場では人だかりができる有名人になった小野田。
この1年で出場したヒルクライムレースは、ほとんどコースレコードで優勝して『天空の羽根王子(スカイプリンス』のあだ名がついた真波。
弱虫ペダル60巻より
1年の月日を経て成長した2人が、またインターハイのゴールを競って闘うことになる。
残り2km
真波に追いついた小野田。
2人はこんなチームの勝敗が決まってしまう場面ではなく、もっと途中の山岳賞とか3位決定戦とかで闘いたかった。
しかし、これも運命と「ゴールまで残り2km」のプレートをスタートラインとし、最後の勝負がスタート。
この時、真波はこの勝負は春先に偶然出会った時から決まっていたかもしれないと思い出していた。
偶然の出会い
去年より明らかに速い2人に驚く観客だが、真波は手袋とジッパーを外して加速してまだまだ本気ではない様子。
坂道も真波に離されまいとハイケイデンスクライムで全力で追いかける。
今年5月、総北はチームが噛み合わずレースに負けてしまった。
そんなチームのために監督のピエール先生は、レースの帰りに高速を降りて海の近くで自由時間を取ってくれた。
手嶋と青八木はカフェへ、鏑木と段竹はサーフショップへ、坂道・今泉・鳴子は水族館へと向かっていった。
テンションが上がりまくり騒ぐ鳴子を遠巻きで見る2人だが、あまりにはしゃぐので制止に入る今泉、ジュースを買いに行く坂道。
ジュースを買って2人の元に戻ろうとするが、迷ってしまってなかなか辿り着かず、途中でつまずいてジュースを落として転がった先には偶然にも、美術の課題をしに来ていた真波がいた。
部活や自転車の話しをして、インターハイ2日目の榛名山(はるなさん)の山岳賞で勝負を約束して別れた2人。
しかし、実際は最終ゴール前の勝負になってしまってが、真波は3日間走ってきて1番ワクワクしており、小野田は1番ドキドキしていた。
ケイデンスを上げ真波を抜く坂道だが、坂道の走りに心が逸りギアを上げて笑いながら一気に並び、そのまま抜き去って行く。
抜かれながらも喰らい付く坂道、そんな2人を真波を見込んだ『東堂(山神)』と坂道を育てた『巻島(ピークスパイダー)』が肩を並べてゴール手前の最終コーナーで肩を並べていた。
さらに加速してさを開きに来る真波に、すぐに並ぶ坂道。
弱虫ペダル60巻
どっちもお互いに譲らない展開だが、真波からさらにプレッシャーが上がるのを感じた坂道だった。
まとめ
前回の神奈川インターハイ同様に、最後は真波と坂道の一騎討ちとなる展開になりました。
ちょっと違うラストを期待したフシも無きにしも非ずなんですが、これはこれで面白いですね(笑)
弱虫ペダル61巻は2019年5月8日発売予定です。