こんにちは!ほしです☆
貨物列車と言えば、コンテナごと積んでめっちゃ長い車両を想像されると思います。
しかし、今後はコンテナを乗せた今までの貨物列車ではなく、新幹線にとって変わるかもしれません。
新幹線は人が乗って当たり前で「新幹線が貨物列車ってどうゆこと?」ってなりますよね。
この記事では貨物新幹線にかかるコストがいくらかや実用がいつかってことについて調べてみました。
貨物新幹線はどこを走るの?
約82kmある共用走行区間(青函トンネルを含む)で貨物列車と北海道新幹線がすれ違う際に貨物が荷崩れする危険があるということで、新幹線は140〜160kmも減速しているんだそうです。
北海道新幹線の最高時速は260kmと言われており、1日40本も走る貨物列車とすれ違う度に約100kmも速度を落としてしまうと大きな時間のロスとなってしまいます。
そこで国土交通省は、共用走行区間で北海道新幹線の高速化を図るため、最高時速320kmで走ることができる貨物専用新幹線の実現に向けて動き出しました。
貨物新幹線は札幌-東京間を走ることになりそうです。
現行の貨物列車での札幌-東京間の輸送には18時間かかっていますが、貨物新幹線が実現すれば4〜7時間の短縮が可能とされています。
貨物新幹線にはいくらかかる?
貨物新幹線には当然ながらお客さんは乗らないので、車内の座席を撤去してパレット(車輪付きの荷台)に小物貨物である書籍や宅配便などを載せ、ドアからドンドン積み込んでいく方式が考案されています。
ってことは、積み込む荷物は今の新幹線に付いているドアから入る程度の小さな荷物までってことになりそうです。
貨物新幹線を走らせるには
- 車両にかかるコスト
- 積み込み(替える)拠点を作るコスト
これらのコストがかかってきます。
まず、貨物新幹線の車両は1編成(10両)にかかるコストは44億円。
「44億円」と聞くとかなり高く感じますが、実は現行の新幹線とほぼ変わらないコストになります。
荷物を積んだり降ろしたりするには、拠点が必要になります。
荷物の拠点は札幌に1ヶ所・東北側に3ヶ所に設ける予定ですが、この拠点の整備工事費だけで600〜1800億円と見込まれています。
もう、数字が大きすぎてお金って何だか分からなくなる金額ですね。
実はコンテナごと新幹線の車内に丸ごと入れる方式を国土交通省は考えていましたが、車両開発と荷物の拠点の整備に最大6000億円かかる見通しとなっており、大きな課題となっています。
値段も凄いですが、「コンテナごと新幹線に積んでしまおう」って発想が凄いですよね。
新幹線にコンテナが丸ごと入るなんて想像しにくいですが、コンテナを乗せた新幹線が320kmで走る姿は迫力が凄そうです。
ただ、パレット式の貨物新幹線が1編成で運べる荷物は約65トンで、現行の貨物列車が約500トンと大幅に低下してしまいます。
スピードが速くなっても、荷物の量が1/7〜1/8になってしまうのはいかがなものなんでしょうか?
現実問題として「コンテナごと積むのは費用がかかり過ぎる」とされていますが、「パレット式のみでは全貨物の輸送が困難」ともされています。
いつ貨物新幹線は実用化される?
まだまだ国土交通省が具体的な調査を始めたばかりで、鉄道関係や輸送施設関係など関係各所の検討チームも動き始めたばかりです。
しかし、JR北海道は経営自立化を2031年には実現させたいと考えています。
まとめ
未来で実用化されるかもしれない貨物新幹線についてでした。
実用化されれば、12年後に貨物新幹線がその目で見れるかもしれませんね。
ただ、その時は「リニアモーターカーとの速度差に」なんてことになってれば良いなって思います(笑)