ゆらぎ荘もメンバーの若返りも元に戻ったコガラシは安心したせいか夢を見た。
まだ狙われてる?
幼い頃、魔境院逢牙(まきょういん おうが)と修行した時、借金を肩代わりすることを申し出てくれた。
新聞配達の時間を削ればもっと修行できるし、そこそこ資産を持っていても幽霊となった逢う 牙には使い道もなかった。
「自分で返さないと意味がない」と逢牙の申し出を断り、これからも(さくらの)伯父さんの口座に勝手に振り込み続けるつもりらしい。
しかし、借金のことよりも心配なのは逢牙に強くしてもらって幽霊を追い払えるようになったとして、今度はこの力で誰かを傷つけやしないかと。
この言葉を聞いた逢牙は「少なくともあたしは・・・アンタに傷つけられるほどヤワじゃないさ」と頭を撫でてくれた。
そして、目が覚めるといつものように幽奈が抱きついて寝ていた。
子供に戻っていたせいか、昔のことを夢に見たらしい。
久しぶりに学校に行くと、コガラシは毎日学校に来ていたことになっており、他のゆらぎ荘のメンバーもいなくなったことになってなかった。
すべては雪崩の仕業で、さすがにゆらぎ荘全員が失踪したとなれば騒ぎになる。
末端の妖狐までが変化の術をはじめさまざまな術を習得しており、潜入や暗殺はお手のもので到底防ぎきるものではない。
コガラシを脅威とみなす限り、天狐の長老たちは今後も無数の刺客を送ってくることは明らかだった。
ただ、ゆらぎ荘全員はコガラシの味方であり、どんな刺客が来ても守り抜くし、コガラシが暴走すれば止めてみせる覚悟があった。
雪崩もコガラシの力添えを得た上で長老たちを説得したところで、頭の堅い長老たちは納得しないし、その間もゆらぎ荘は狙われ続けることになる。
ゆらぎ荘は未だに、壊滅の危機に瀕していることに変わりはなかった。
隕石衝突?
暗い話しが続いていたが、幽奈は仲居さんが自分の住まいに幸運をもたらす性質があり、かつ今回のような家が無くなりかねない不運に見舞われた後は、その反動でとてつもない幸運が訪れたりするものらしい。
そんな中、黒衣機関のお姉さんが登場!!
実は直径100kmの星の幽霊が流星となり、あと数十分で地球に衝突してまえば地球は死の星になってしまう。
流星も幽霊であるため、科学者たちには観測できず、霊能力者が目視するまで誰も気付かなかったのである。
黒衣機関も超越者たちに打診はしてるものの、居場所が掴めない人も多く、このままでは間に合わないというところまで来ていた。
しかし、これこそ幸運の流れ星だと幽奈は喜んだ。
天狐の里も巨大な流星のことで大パニックになっていた。
そこへ雪崩から通信が入り、コガラシが1人で隕石の軌道を変える様を見せつけ、コガラシを失うことがどれだけの損失になるかと説得した。
ジャンプ33号 ゆらぎ荘の幽奈さん167話より
そして、雪崩たちを含めたみんなでの集合写真をさくらのもとに送っていた。
今は楽しくやっているようなその1枚に安心して笑みがこぼれるさくらだった。
まとめ
前回で雪崩編が終わりかと思ったんですが、まさかよ流星の幽霊編があるとは(笑)
ですが、これで天狐からゆらぎ荘が狙われることもなくなり、『めでたしめでたし』ってところでしょうか。