子供

母乳バンクの費用や寄付する方法は?ドナーの条件や病院も

こんにちは!ほしです☆

高齢出産や早産・赤ちゃんが生まれたためのストレスなんかにより、母乳が出にくくなっているお母さんがいらっしゃいます。

そんな中、最近では母乳バンクが注目を浴びています。

 

赤ちゃんを健康的に育てるための活動としていますが、あまり聞き慣れない言葉です。

しかし、子どものいる親御さんにとって、例え我が子じゃなくても元気に子どもが育ってくれるなら関心があるのではないでしょうか。

この記事では母乳バンクの費用や寄付する方法、提供するドナーの条件や病院などについて調べてみました。

 

母乳バンクって?

日本ではまだまだ浸透していませんが、アメリカやヨーロッパなどでは1910年頃からあって100年以上の歴史で約50ヶ国に600の施設があり、特にアメリカ・カナダなどでは年に2〜3の施設が設立されています。

ほし
ほし
先進国では日本と韓国だけなかった。

 

そして、日本では2013年に昭和大学江東豊洲病院に初めて設立されました。

しかし、1年経っても施設の新設はされず、あまりにも施設の数が少なすぎることが問題となっています。

ほし
ほし
今は数ヶ所あるんで後ほど。

 

日本では高齢出産や帝王切開などのため、1500gに満たない赤ちゃんが増えており、お母さんも母乳が出せる体の準備が整っておらず、母乳が出にくくなることも。

日本の病院では未熟児には粉ミルクを与えるのが一般的ですが、消化吸収器官が未発達のため栄養を満足に摂取することができません。

 

  • 壊死性腸炎(腸が腐る病気)
  • 未熟児網膜症(視力が落ちる病気)
  • 慢性肺疾患(肺が悪くなる病気)
  • 点滴など治療の短縮
  • 早期退院

これらの病気のリスクなどを、母乳で育てることで減らすことができます。

 

母乳は赤ちゃんのために、母親の体内で作り出されるものなので赤ちゃんに最も適した栄養素であることは明らか。

そこで、「母乳が出るお母さんから安全な形で貰おう」というのが母乳バンクなんです。

ほし
ほし
子どもがいるのに知らなかった!!

 

ドナーになれる条件は?

母乳バンクのことを知り、「協力したい」と考える人は少なからずおり、人の親としてとても嬉しく思います。

 

しかし、誰でもドナーになれるわけではなく、条件がきちんとあります。

  • 急性感染症に罹患しているとき、乳腺炎など、乳頭や乳房感染があるとき
  • 家族に風疹(三日ばしか)や水痘(みずぼうそう)にかかった人がいた場合、感染性が消失したあと4週間経過するまで
  • 乳房や胸部の単純ヘルペスや帯状疱疹があった場合、すべてかさぶたになってから1週間経過するまで
  • アルコール摂取後12時間経過するまで
  • 本人または家族が天然痘ワクチンを接種された場合、21日間経過するまで
  • 認可された場所で清潔な針とシリンジでタトゥー(刺青)をいれてから8日が経過するまで
  • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)のワクチン接種後2か月を経過するまで
  • 水痘(みずぼうそう)、ロタ、ポリオ、腸チフスなどの生ワクチン接種後3か月を経過するまで

これらの条件を満たしている方のみ、母乳を提供するドナーとして認められます。

ほし
ほし
これは大事だ!!

 

他のお母さんの母乳で大丈夫?

母乳は血液から赤血球を取り除いたもので、言うなれば血液と同じと言えます。

最初は、他のお母さんの母乳を我が子に与えることに、抵抗を感じだとしても不思議ではありません。

 

お母さんは最初は抵抗があっても、「子どもにとって最良の選択」と考えすぐに理解を得やすいのですが、旦那さんや親からは反対されることもあるそうです。

ほし
ほし
これは切実な悩みだよね。

 

母乳バンクの登録には

母乳バンクの登録の順序として

  1. 提供希望者の血液検査や問診を行う
  2. 母乳の細菌検査
  3. 62.5℃で低温殺菌
  4. 再び母乳の細菌検査
  5. マイナス30℃で冷凍保存。

このように行われます。

 

ドナーから提供された母乳はドナーミルクと言い、検査と安全確認を徹底して行います。

また、ドナーミルクの保存期間は最長で3ヶ月のため、安心して母乳が提供できるようになっています。

ほし
ほし
ここまでやってくれるんなら。。。。

 

母乳バンクの費用は?

母乳バンクではドナーも提供される側も無料です。

もともと、無料で母乳を飲んでもらおうと始まった活動なので、お金の心配はありません。

 

むしろ、母乳バンクが日本でなかなか浸透しない最大の課題として挙がっているのは、施設側の費用の問題。

ドナーミルクの低温殺菌装置や冷凍保存装置の設備費に約500万円。

設備ができたとしても、人件費に年間約400万円かかります。

 

開設したい病院や医療機関があったとしても、これらの費用を賄うのは容易なことではないので、費用面から見送られているのが現状です。

ほし
ほし
難しい問題なんやなぁ!!

 

母乳バンクを行っている施設

母乳バンクのドナー登録・検診を行なっている施設は、まだまだ日本では少ないのが現状です。

北海道(札幌) のえる小児科(豊平区月寒東3条17-1-20)
神奈川県 かるがも藤沢クリニック
東京都 東京都立小児総合医療センター
国立成育医療研究センター
昭和大学江東豊洲病院(東京都江東区豊洲)
仲村医院(東京都目黒区五本木)
埼玉県 川口市立医療センター

引用:日本母乳バンク協会

 

ドナー登録の申し込みには、これらの施設に直接行ける方のみです。

また、ドナー登録の検診には『日本母乳バンク協会』からの紹介が必要なので、直接の連絡はできません。

 

こちらのURLのフォームから必要事項を記入してメールを送ると、担当者から面談や問診日時などの連絡がきます。

日本母乳バンク協会URL:https://jhmba.or.jp/entry.php

 

母乳バンクでは、母乳のドナーが誰か?誰に提供したか?は、お互いに分からないようになっています。

ほし
ほし
これは、臓器移植とかと同じだね。

 

まとめ

母乳バンクについてでした。

日本では、認知も浸透もまだまだというのが現状です。

 

しかし、この活動が広まれば病気で命を落としたり、健康を害する赤ちゃんがたくさん救われるのは事実です。

1人の親として「この活動が広まってくれたらな」と思っています。