こんにちは!ほしです☆
パラ陸上走り幅跳びで「世界王者」と言っても過言ではない圧倒的な強さを見せるマルクス・レーム選手。
東京パラリンピックでもメダルを確実視されていますが、世界王者になるまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
この記事ではマルクス・レーム選手のプロフィールやジャンプの動画、健常者と渡り合ったのに無効とされた記録などについて調べてみました。
マルクス・レームのプロフィール
まずはマルクス・レーム選手のプロフィールから。
名前:マルクス・レーム
ニックネーム:ブレードジャンパー
生年月日:1988年8月22日
年齢:31歳(2019年11月時点)
身長:185cm
種目:走り幅跳び
出身地:ドイツ ゲッピンゲン
所属:TSVバイエル04レバークーゼン
マルクス・レーム選手が14歳だった2003年の夏に、ウェイクボードの練習中の事故により右脚のひざから下を切断することになりました。
実は7歳から走り幅跳びをやっていたんですが、本格的に始めたのは20歳になってから。
ブレードタイプの義足を使用し、数々の記録を打ち立てたことからニックネームがブレードジャンパー!!
アニメの二つ名みたいでカッコイイです。
実は現在も所属しているクラブのパラ担当のディレクターから、会ったその日に「これは未来への投資」だと言われて高価なスポーツ義足を渡されます。
会ったその日に高価なスポーツ義足を渡されるって、どれだけマルクス・レーム選手に才能があったことか予想もできません。
ちなみに、同じパラ陸上の走り幅跳びで活躍している山本篤選手が使用しているスポーツ義足は約100万円します。
しかも、パーツは1〜3年で換えないといけなくて、活躍してスポンサーが付くまで全て自己負担です。
また、そのパーツというのが20〜40万円もするという代物。
若いマルクス・レーム選手にとっては、本当にありがたかったでしょう。
才能があっても、お金の問題で続けられないアスリートは沢山いらっしゃるので。
マルクス・レームは日本でも大人気
マルクス・レーム選手はパラアスリートの中でも、最も名の知れた選手で日本でも大人気です。
マルクスレーム選手NIKEタイアップでの義足で8m越えか。
東京で是非跳んでほしい。楽しみにしてます。障がい者が健常者のレコード越えるその瞬間視てぇなぁ😊
>RT— カボチャン🎃廣岡🎃 (@m_hirooka_kun) November 19, 2019
マルクス・レーム、金メダル確定で笑顔もこぼれる最後の跳躍、8.21!かっっっっこいい! #mitazo pic.twitter.com/80blxyexXZ
— 華@観たぞ! (@hana_mitazo) September 17, 2016
#マルクス レーム#走り幅跳び
凄く難しいことも、かるーくやってるように見えてしまう超人技🙇ごめんなさい、初めて見たとき、合う義足に巡りあったんだな…なんて思ってしまいました。本人から些細な変化で凄く変わるときいて😲びっくりです pic.twitter.com/8I1oz1ggbb— (RE)YDMD (@0eeb11c320514a1) September 6, 2016
走り幅跳びのマルクス•レームさん、かっこいい🥰パラ陸上のチケット一日だけあるから丁度その日に当たると良いなぁ💕
— れい (@wiZh1pehr0BprqX) November 13, 2019
また、実際に生でマルクス・レーム選手が跳ぶところを動画で撮影したのがコチラ。
義足のロングジャンパー、マルクス・レームによる跳躍。2019ジャパンパラ陸上。8m38。 pic.twitter.com/BuygYrmO67
— Naoto Yoshida (@minamikitsune) July 22, 2019
2019年のジャパンパラ競技大会の模様です。
コチラはタレントの武井壮さんが司会をされたイベントのようです。
イベントなので非公式でしょうが、世界記録を更新して観客席からは驚きの声が!!
動画で見ても鳥肌モノなのに、実際生で観たらどんな衝撃なんでしょうか。
マルクス・レーム選手の記録
マルクス・レーム選手が打ち立てた記録は凄いものだがばかり。
- 2009年:自身初の国際大会で優勝
- 2012年:ロンドンパラリンピック金
- 2016年:リオパラリンピック金
- 2018年:ヨーロッパ選手権で8m48cmの世界記録樹立
実は2015年10月にIPC陸上世界選手権に出場した時に、自身が持っていた8m 29cmという世界記録を大きく塗り替えて8m40cmを樹立。
それを現在は8m 48cmまで記録を伸ばしているのに、「もう少し気楽を伸ばせるかも」と話しています。
向上心が凄いし、さらに記録を伸ばせるだけの練習をされているのでしょう。
ただ、マルクス・レーム選手の目標はパラリンピックで記録を更新し続けるのが目標ではなく、五輪選手とパラ選手が共に競い合う姿を見せること。
記録が無効になる?
実は日本でも物議となったのですが、マルクス・レーム選手はオリンピック級の選手(健常者)に混じって、2014年から唯一のパラ選手としてドイツ陸上選手権に出場しています。
健常者の選手たちが表彰台でメダルを授与された後に、マルクス・レーム選手を加えた4人で記念撮影。
その後、レーム選手だけが表彰台に残って健常者とは別の金メダルを授与されるんです。
ドイツ陸上選手権で優勝すれば、ヨーロッパ選手権にドイツ代表として出場が決定します。
2014年のドイツ陸上選手権でマルクス・レーム選手は優勝し、一時は「パラリンピック選手がオリンピック選手を超えた」と話題になりました。
「パラリンピックとオリンピック、両方のメダルを獲得するのではないか?」と期待が高まったのですが、「カーボン製の義足が有利に働いたのではないか」と他の選手や関係者から異議の申し出が。
結果、ドイツ陸上競技連盟はマルクス・レーム選手ではなく、2位の選手を代表に選びました。
これを受けてマルクス・レーム選手は
「失望した。短気な人間じゃないけど少し怒った。僕のことをよく知らないで彼らは判断したから。誰かからメダルを盗むことが目的じゃないのに」
引用:日本経済新聞
このように話しており、翌年からマルクス・レーム選手の表彰式だけが別々に行われるようになりました。
このことで世界中に波紋を呼び、オリンピック出場を目指したマルクス・レーム選手に国際陸上競技連盟が提示した条件は『義足が有利ではないことを証明すること』。
この条件を証明するには、大学などの研究機関の協力も必要で、どれだけの時間が必要になるか分かりません。
マルクス・レーム選手は条件を満たす事ができず、リオ五輪の出場を断念します。
ただ、このことをケルン体育大学が調査した結果、「助走では義足が不利」「踏み切りは義足が有利」として、結果的に『全体で見ると有利か不利かは分からない』という結論に至りました。
これは、受け取り方は人によって様々でしょう。
「義足だからパラリンピックに出場すべき」
「義足でも健常者と渡り合ってるんだから、オリンピックにも出場させてあげるべき」
このような意見に分かれるかも知れませんね。
Twitterでも、このことはツイートされて
マルクス・レーム、という陸上選手がいます。走り幅跳びを専門にされている方です。彼には右足がありません。大会には義足をつけて参加します。「義足が有利に働かないことを証明できなければ、参考記録とする」そうです。
ひとえに、彼の努力があってこそのものだと思う。逆風になんて負けるな!!— ぽんたはAAGT@岡山8/3の余韻で生きていく (@mofumohu) June 22, 2016
マルクス・レーム、ハンディキャッパーでありながら、健常者の記録を超えてしまったロングジャンパー。焦った健常者の団体から別枠に。世陸もアウト、オリンピックも微妙に。卑しい人間の本性が見える。蔑んでいる相手に優位に立たれると偽の思いやりが敵意に変わる。汚すぎる。
— YAS HYPERBROW (@Yah007) August 30, 2015
マルクスレーム選手の特集見てるけど
義足だから良い記録が出せるとか言う人がいる事にビックリだわ— ぼっち (@botti__titi) August 30, 2015
ここでマルクス・レーム選手は腐ることなく
「『スポーツは世界を変える力がある』という言葉が好きだ。五輪選手とパラ選手の共生が普通だと示せれば、社会でもそれが普通だと学べる」
引用:日本経済新聞
このように話しており、健常者と同じメダルが貰えない形での五輪参加でも良いとしています。
まとめ
パラ陸上走り幅跳びのマルクス・レーム選手についてでした。
東京五輪・パラリンピックと両方出場の可能性もゼロではありません。
オリンピック選手の記録を上回っている時点で凄すぎるのですが、オリンピックとパラリンピックのメダルを獲ったとなると歴史を変えるかも知れませんね。