前回は、醸之助との激闘から数年後の狭霧とコガラシのお話しでした。
今回は、数年後のそれぞれのお話し。
雲雀の場合
雲雀とコガラシは付き合い始めて、2人で浴衣を着て夏祭りデートに。
デート中、コガラシと付き合ってることが信じられないといった様子で感動して泣き出す雲雀。
そんな雲雀は、今や八咫鋼を射止めた忍びとして里のくノ一たちに一目置かれ、噂のマトだった。
後輩たちに誅魔忍の技をリクエストされ、自分の時代が来てると調子に乗って技を披露。
直後にドジを踏んでコガラシといつもの展開となり、コレも誅魔忍たちの間では噂となっていた。
おばば様に彼氏としてコガラシを紹介する雲雀に、おばば様は籠絡作戦の成功を喜んでくれた。
本来であれば、狭霧がこの作戦を成功させると思っていた。
しかし、狭霧は両親と同じ黒衣機関に入り、霊装結界できるようになってきた海外の霊たちの備えとして引き抜かれいた。
忙しくて全然里に帰ってこなかったが、雲雀が里で眠りにつこうとすると霊子通信で狭霧から連絡が来る。
女性陣は全員、コガラシにフラれて疎遠になっていく中、雲雀だけはコガラシとともに戦って心の支えとなってくれた。
そのことに礼を言う狭霧。
雲雀は狭霧の立場なら、好きだった人（コガラシ）の彼女に「ありがとう」なんて絶対に言えない。
誅魔忍としても、どんどん上へ行ってしまう狭霧に対して、「なのに自分は・・・」と考えてしまう。
朧の場合
女将さんの蔵から、鎧を纏って剣と盾を手にしたコガラシが4年ぶりに帰ってきた。
空の掃除中に腕輪（女将さんのコレクション）が落ちてきて腕にはまり、魔物がうごめく地下迷宮（異世界）に飛ばされていた。
かるら達は世界中探しても見つけられなかったが、コガラシも数年ぶりに帰ってきてようやく幽奈の墓参りもできた。
夜はコガラシの帰還を祝って、宴が行われた。
コガラシが帰ってきてくれたのが嬉しくて、無茶な飲み方をしてしまったせいでほとんどのメンバーが酔いつぶれてしまった。
朧はなんとか起きてはいるが、かなり酒が回ってしまっている。
コガラシが後片付けする姿を見て、神速で早く片付けようとするが暴走してしまう。
世界は止まり（本当は2人が速く動きすぎてるだけ）、神速も解除できない。
コガラシが霊媒体質だということと、朧が酔っ払っているのが原因だった。
神速は2人の霊力で成されているので、コガラシの膨大な霊力を消費し尽くすまで神速は解除されない。
何ヶ月・何年かかるか分からない。
その間、静止した世界で2人きり。
かるらの場合
コガラシはかるらの、かるらはコガラシの顔が絵が描かれた水着で海に来ていた。
そして、かるらはスズツキにある調査を依頼していた。
かるらは「可能性がある程度」と言っていたが、今（コガラシと恋人同士にらなった）が夢の世界ではないかと思い始めてきた。
かるらがこう思うようになったのには原因がある。
- かるらの他心通は近距離にいなければ聞こえないはずなのに、朧や狭霧の声が聞こえたりする。
- ごく稀に、コガラシが亡くなりかけた時に心と時が引き戻される夢を見ることがある。
これらの夢には心当たりがある。
流禅に未来の夢を見させられており、みんなが同じ場所で眠らされているのではないかと。
そうすれば、他心通で声が聞こえてくるのも辻褄が合う。
断片的だが、他心通で聞こえてくる声から察するに、みんなが夢の中ではコガラシと付き合っているというところまでかるらはお見通しだった。
もし、コガラシと付き合っているこの世界が夢だとしても、何を犠牲にしようと現実にしようと心に誓うかるらだった。
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