花山薫の外伝「疵面(スカーフェイス)」が5巻発売時で280万部突破、6巻で310万部突破。7巻だと350万部とか突破しちゃうかな。
「次も誰かの外伝出んかな?」と思っていたら、出ましたよ。愚地独歩の外伝 拳刃(けんじん)。
花山薫は疵面で成人の儀とかやってたから、本編のバキとさほど変わらない時間軸。でも、拳刃のコミックスの表紙では独歩に思いっきり両目あるし、裏には「時は昭和ー。」って書いてあるから、かなり前のお話し。
ただ、楽しみで読んだ拳刃だったのに、読んだ後は「これなんかちゃう」感が半端なかったのが本当の感想。
これなんかちゃう① 範馬勇一郎
本編のオーガ こと 範馬勇治郎 VS 範馬刃牙の最強親子喧嘩の時に、残留思念のように登場したオーガの実父 範馬勇一郎。
周囲1㎞に満たない島にアメリカから100トン以上の爆薬で攻撃されても死なず、何度も死体を確認しに来た小隊を壊滅させて、挙句の果てには当時最強の戦艦アイオワをシージャック成功。
オーガよりも先に『アメリカに勝った男』と言われた範馬勇一郎!!
それが、お金をもらったからって、満員の観衆の前でプロレス王 力剛山にボコボコにされて負けるというところからスタート。
‣金もらったからってプロレスラーに範馬勇一郎が負ける
‣そもそも闘技場でもない表舞台に範馬勇一郎が立つ
‣外を歩けば範馬勇一郎だと気付かれる
なんか、しっくりいかない!!
てか、このあたりでテンションはガタ落ち!!!
結局は地下闘技場に独歩とご老公が力剛山を呼び出し、独歩が金玉を(多分)潰して、鼻をむしって、胸に正拳付きを入れて『制裁』終了!!
範馬勇一郎に勝利したのはアトラクションだったことを新聞に掲載すると、範馬勇一郎が一言「嬉しいものだな。ホントは強いってことがバレちまうって」
いゃいゃいゃいゃいゃいゃ!!
アンタそんな次元にいないでしょ。
マジでしっくりこねぇ。。。。
これなんかちゃう② 虎殺し
愚地独歩と言えば『虎殺し』
神心会本部の壁一面にも、独歩が虎に手刀を入れて仕留めている絵がド~ンと大きく描かれています。本編でも「あの地下(闘技場)でシベリアトラとバカやった時のものだ」というセリフと虎を殺すシーンがあります。
しかし、拳刃ではトラを殺すのは東京から南に91㎞も離れた周囲わずか2㎞の孤島。そこで独歩と虎が生活し、獲物がなくなって空腹になった虎と戦うお話しなんですが。
まず、虎と戦う場所が地下闘技場じゃなくて島!!
「2匹目だよ」って言われたらそこまでだけど(笑)100歩譲ってココはまだ目をつぶれる。
最も納得いかないのは、空腹の虎と戦って最後にとどめを刺すときに、懐から取り出した道具を指にはめて手刀をかますシーン。
このワンシーンでしか確認できないのですが、指に鋼鉄製のメリケンサックのようなものを使用しているように見えます。
いやぁ、そこは最後まで素手でしょ!!
外伝とは言えバキなんだし。。。。。。
まとめ
他にもコミックスには3話収録されていますが
若き日の佐部 京一郎(本編で宮本武蔵に意識上で7回斬られた)との対決
盲目の空手家 繰神 怜一との野外対決
賭け試合で柔道家の宗内 巌との対決
対決はもちろん独歩が勝つんですが、この3話は面白かった!!
次に拳刃の2巻が出たら買いますが、最後の3話のようなお話しだけだと良いな。どうしても範馬勇一郎と虎殺しのような話しは受け入れられない( ゚Д゚)