毎年、もしかしてら毎日新しい言葉が増えてくる日本で、あまり聞きなれない言葉あります。
サーファーは分かります。インスタグラマーも分かります、
『墓(はか)マイラー』の意味は分かりません?
墓マイラーって一体どんな人のことを言うのでしょうか?
ちょっと気になって調べてみました。
〜もくじ〜
墓マイラーとは?
墓マイラーとは、歴史上の偉人や名を残した人のお墓を巡る人のことを指し、『現代用語の基礎知識 2010年度版』から新語として登録されています。
歴史上の偉人や人物だけでなく、近年故人となられた著名人を偲ぶ目的で訪れる人も。
近年では、墓マイラーは急増傾向にあり、イベントやオフ会が行われるほど市民権を得てきました。
中には、墓マイラーではなく『掃苔家(そうたいか)』と名乗る人もいます。
お墓参りはもともと、お墓についた苔を清めてキレイにすることを『掃苔』と言っていました。
その昔、文人たちがお墓を巡る趣味を掃苔と言っていたのですが、ちょっと常軌を逸して風変わりな趣味だとされていました。
そのため、墓マイラーではなく掃苔家と名乗るんだとか。
墓マイラーの魅力
お墓参りをしていると、そこに眠っている人の作品や功績を身近に感じることができ、尊敬する人に対するお礼参りとされています。
そもそも、お墓はそこに眠る人がこの世に存在した証明でもあり、自分が感動・驚愕など心に響く名言やエピソードを思い起こさせるモノなんですね。
おばあちゃんの墓参りで、言われたことや思い出を思い出すのと一緒かもしれません。
カジポン流のマナー
墓マイラーといったらこの人『カジポン・マルコ・残月』さん
報告!1/16(水)19:56日テレ『笑ってコラえて!新春SP』に #墓マイラー カジポンとして出演します!半生の再現ドラマやフランス墓巡礼で構成。ゲスト菅田将暉さん、坂口健太郎さん。「文化・国籍が違っても人間は相違点より共通点の方が“はるかに”多い」30年の五大陸墓巡礼から学んだ想いを伝えます! pic.twitter.com/Xt43MV33zB
— カジポン (@kajiponmz) 2019年1月13日
文学、美術、音楽、映画、アニメなど芸術全般を守備範囲に「この作品が好き」と思ったら、その作家の一生を調べ尽くす。29年間で100カ国、2300人の墓巡礼をした
付け加えるなら、5大陸制覇しているのでトップ墓マイラーです。
お墓は観光やパワースポットではないので、遊び半分でいくようなところではありません。
きちんと、マナーを守って故人や遺族に真摯に向き合い、敬意を持って参拝する必要があります。
また、故人と言えどお墓はプライベート性の高い場所です。
「ファンだから」「興味があるから」と言って、ズケズケと何でもやって良いと言うわけではありません。
最初は手を合わせて参拝する
故人様の敷地に踏み込んでお墓参りをするわけですから、敬意を払い、まず最初に手を合わせ参拝すること。
お墓についた瞬間に記念撮影をしてSNSにアップなど、言語道断です。
くれぐれも、失礼のないように。
食べ物やお花のお供え物はしない
気を使って「何か持っていかないと」と思われるかもしれませんが、食べ物やお花のお供え物はNGです。
食べ物はカラスや他の動物が寄って来てお墓を荒らす原因にもなったり、腐敗したものをご遺族が掃除することになります。
お花も同じで、お供えした時は良いかもしれませんが、やがて枯れてご遺族が掃除をするハメになります。
手を合わせ、少量のお線香を手向けるだけにしましょう。その際も、お線香の灰でお墓を汚さないように注意を。
宗教を確認する
お寺では、お世話になっている宗派のお寺の檀家さんのお墓があります。
公営霊園や民間霊園は無宗教・仏教以外でもお墓は持つことは可能で、宗教も仏教とは限りません。
お線香を手向けても構わないか、個人はどんな宗派でどんなお参りをするのがベストか可能な限り調べましょう。
お墓に長居しない
長い時間かけてお墓参りするかもしれませんが、プライベート性の高いお墓に長居は禁物。
本来であればお墓というのは、お寺の住職さんや檀家さん、ご遺族のみが立ち入るような場所です。
無意味に長居しないようにしましょう。
騒がない
こんなの、今さら言われることではないですね。
お墓参りは故人を偲び思いを馳せ、対話をするためのものです。その意識共有ができていれば、複数人でのお墓参りもOKなのですが。
しかし、墓マイラーがイベントになり、墓前でワイワイガヤガヤ騒ぐ行為はもってのほかです。
また、大人数で行くと騒がないにしても、知らず知らずの内に遺族や管理者の迷惑になっていることもあります。
できるなら、1人又は少人数でお墓参りをし、話し声の大きさにも注意しましょう。
まとめ
歴史上の人物や文豪・偉人をモチーフにした漫画やアニメの影響で、墓マイラーの数は年々増えて来ています。
しかし、故人やご遺族に対してのマナーや心配りは忘れないようにしましょう。