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農泊と民泊の違いって何?課題や許可が必要かも調べてみた

「民泊」が言葉だけでなく、ビジネスとしても世界中で流行しましたね。日本でも法の改正やマンションの注意書きに「民泊お断り」などの警告文が貼ってあり、私達の生活にとってかなり身近なものになったように感じます。

そんな中、実は民泊だけではなく「農家民泊=農泊」言葉があるってことをご存知でしょうか??

 

実は2017年から取り組みを開始されていますが、日本で知っている人は約45%で、半数の人が農泊の意味も知らないんです。

民泊と響きが似ているのですが、民泊がどのようなものか調べてみました。

 

農泊とは?

農家民宿や古民家などを利用して農山漁村に宿泊し、日本の伝統的な生活やそこで暮らす人々との交流を味わう滞在型旅行。

都市と農山漁村のそれぞれに住む人々が互いの地域の魅力を知り、理解を深めるとともに、ヒトやモノ、情報が双方向に活発に行き交うことが期待されている。主要な観光地に集中しがちな旅行者を農山漁村へと呼び込むことで宿泊者数や農林水産物の消費拡大を促し、農山漁村の所得を向上させる目的もある。

農林水産省は農泊推進イベントを支援するなどして、ビジネスとして農泊を提供できる体制の整備を目指している。

出典:朝日新聞出版  知恵蔵minimini

 

ふむふむ。
ざっくり言うと・・・・

 

皆が行くような観光地ではなく、農家や漁業が盛んな田舎の村に人を呼び、農家の人の家や古民家に寝泊まりして、日本伝統の生活を体験しつつ田舎の人と触れ合う。

こうすることで、都市と田舎の繋がりができて、お互いの魅力を知り、田舎の村も活気付き果物や野菜・魚などの消費量が拡大して、経済的に潤う目的もあるようです。

 

この農泊を農林水産省が推進して、ビジネスとして提供できる体制を整えているということです。

 

「旅行する」となれば、ほとんどの人が遊べる・買い物できるという場所へ行くのがほとんど。しかし、農泊がビジネスとして確率すれば農業・漁業をしている人にとって農林水産物だけではなく、もう1つの大きな収入源にもなるわけですね。

 

ちなみに、民泊とは

旅館業の許可を得ていない一般の民家や空き家・空室などを宿泊施設として利用すること。→民宿 →旅館業法

出典:デジタル大辞泉

 

農泊と違って田舎・農村・漁村に限ったことではなく、家や部屋が空いていればお客さん(ホスト)を招き入れるのが民泊。

 

しかも、民泊に泊まるのは観光客や旅行者ですから、調べてみると都会やその周辺に多いようですね。

 

 

農泊の許可は?

民泊もそうですが「部屋が空いてるから今日から民泊始めちゃおう!」で民泊は始められません。

旅館業に基づく許可は、保健所の窓口でないと行えません。また、許可を取るためにも現地調査、消防・排水・景観・環境保全など厳しい審査があります。

無許可で民泊を始めると違法となり、罰せられます。

 

農泊はというと大きく分けて、『農泊』と『農宿』の2種類に分類されます。

農泊

農泊は通常のホテルや旅館・民泊のように、宿泊を受け入れることで料金をもらうわけではありません。

 

そのため、農泊には旅館業に基づく許可は必要ありません。

 

「じゃあ、タダで泊まれるの?」ということでもありません。料金は宿泊代としてではなく、農業体験や○○作りなどの体験費・講座費として料金が発生します。

 

農宿

農宿は農家民宿の略です。

 

「民宿」というくらいですから、宿泊施設になるので旅館業に基づく許可が必要になります。

 

 

そのため、民宿と同じように、いくつかの基準をクリアする必要があります。「業」とは仕事としてお金をもらうということですから、法律にのっとってサービスを提供しなければならないということです。

どちらかといえば、「農泊」の方が始めるハードルは低いと言えるでしょう。

 

 

農泊の課題

農泊を広めようと農林水産省も動いていますが、課題がいくつかあるようです。

 

知られていない

冒頭でも少し触れましたが、農泊の認知について農林水産省が調査した結果、、、

国民の55%は農泊について「意味も知らないし、聞いたこともない」という現実。

 

他にも

「言葉だけは聞いたことある」が15.8%
意味を知っていた」が25.5%。

と農泊を推奨する農林水産省にとって認知の低さが浮き彫りになってしまう結果に。「まずは知ってもらう」というのが課題になりそうです。

 

行きたくない

やっぱり旅行するなら

‣楽しいところ
‣ゆっくりできるところ
‣美味しいものが食べれるところ
‣買い物できるところ

このような場所が挙げられると思います。

 

農林漁業の印象を聞いてみると「きつい肉体労働のイメージぎある」と87%の人が答えた。

 

例え、農泊を知ってとしても、わざわざ旅行や観光できつくて肉体労働をしなきゃいけないところには行かないでしょう。

「農泊は楽しいくて貴重な体験ができる場所だ」ということを知ってもらう必要があるようです。私も子供がいるので「農泊って良いかも」と思いましたが、独身で友達と行くなら沖縄とか東京・大阪を選ぶかもしれません。

 

 

実際に体験した人の声は・・・・

実際に農泊した人の口コミはどうなんでしょうか・・・・

 

 

 

 

「修学旅行取り楽しい」って相当じゃないですか?修学旅行こそ学校最大のお楽しみイベントと思っていたのに。

ちなみに、「農泊楽しい」「楽しみ」って書き込みは本当にたくさんありましたが、「農泊楽しくない」って書き込みはほぼありませんでした。

 

 

まとめ

農泊は知られてないし、農林漁業はキツイってイメージがありますが、これだけ若い子たちが「楽しい」っていっている = 農泊はめっちゃ面白いってことになるのではないでしょうか??

農泊は費用的にも抑えれる旅行のようなので、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。