刃牙道の最後でもあったように、新シリーズ『バキ道』。
野見宿禰(のみのすくね)編。
始まる前から賛否両論あったこのシリーズ、一体どのような展開を見せるのか??
初代 野見宿禰
このシリーズは、初代 野見宿禰の大一番のから始まります。
昔々のお話しで、大和(奈良県)に當麻蹶速(たいま のけはや)という人物がおり、力持ちの上に素早く蹴飛ばすという意味の名を持つ強者。
『その強さは比類する者なし」と言われており、當麻蹶速も自分と力比べできるだけの強者を求めていた。
そこに現れたのが初代 野見宿禰。
相撲の神様と言われる野見宿禰だが、この戦いでは土俵・行司がなく、反則もなく、戦闘不能をもって決着となる。
戦いが始まると両者は激しく蹴飛ばし合い、殴って・掴んで・頭突いて、、、、宿禰に肋骨を蹴り砕かれ、四股で腰骨を粉砕され、蹶速は命を落としてしまう。
これが今の大相撲へと続く大一番とされた。
2代目 野見宿禰
お台場ではロッククライミングの世界王者に素人が挑戦するイベントが行われており、数百人規模の大観衆。
素人に圧倒的ハンデを与えるも、余裕に圧勝するチャンピオン。
挑戦者を募るMCに対し、名乗りを上げたのは刃牙。
ご老公と一緒にイベントに来て、「世界チャンピオンに勝てば2代目野見宿禰に会わせる」と約束をしていた。
ハーネスを装着した刃牙は一気に壁を駆け上がり、本気モードのチャンピオンを一蹴。
勝負の後の握手をしていると、恐ろしく巨大な男が手を挙げてステージに登ってきた。
バキ道1巻より
ハーネスの装着を断り、壁の方を向くと腕の力だけで一瞬で壁を登りきり周りは呆然。
しかし、その姿を見て刃牙はこの男が野見宿禰だと理解し、何か見せて欲しいとお願いした。
宿禰はシャドー相撲を披露。
ぶちかましでは相手がいないのに「ドン」という音が聞こえ、いないはずの大銀杏(横綱)と組み合っている姿を会場にいた全員に見せた。
観客に大銀杏が見え始めたところで観客に向かって放り投げると、いないはずの大銀杏を避けようと観客はドミノ倒しとなる。
刃牙相撲を学ぶ
神心會を訪れた刃牙は加藤と愚地独歩の組手を見た後、館長室で相撲観戦について質問した。
すると独歩は「相撲って領域を考えないようにしていた」と話す。
空手家とは違い、路上の喧嘩を想定せず土俵という空間で完結し、何より強い。
打突も蹴り技も寝技もない相撲は、草食的なイメージを持たれがちだが、独歩は力士を草食獣に例えた。
それでも、相撲を甘く見ている加藤は空手で、独歩は相撲で立ち会ってみる。
金的を繰り出す加藤は独歩に諸手突きでカウンターを合わせられ、壁まで飛ばされて失神。
続いて刃牙は、独歩と相撲で勝負。
立ち合いからゴキブリダッシュをかまし、独歩を壁際まで押し込むが閂(かんぬき)を極められ、突き出し(掌底付き)を喰らい勝負あり。
地鎮
徳川邸にお世話になっている野見宿禰は、せめてものお礼に庭で「地鎮」を行う。
地鎮とは、一見四股に見える動作の醜足(しこあし)で土地を清めて土地を鎮め、踏むことで土地に棲む邪気を払い魂を土中深く沈め込むこと。
野見宿禰の醜足は地震と間違えるほど、地を揺らすものだった。
戦いを望む野見宿禰に対し、最初に声がかかったのはアメリカ最強の男ビスケット・オリバ。
バキ道1巻より
自分より強く・力持ちという情報に声のかかった翌日には東京へ向かった。
まとめ
とうとう始まった野見宿禰編。
「なんで急に相撲?」という読者の心理とは裏腹に、1巻でビスケット・オリバとの対戦決定。
次巻は最後にして最強の野見宿禰VS Mr.アンチェイン ビスケット・オリバです。
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