2回目のインターハイも終わり、去年同様インターハイメンバー達とアキバへ出かけた総北メンバー。
ゲーセンやカラオケを楽しんだ後は、坂道から『マニュマニュ 限定フィギュアシリーズ』をプレゼントしてくれた。
峰ヶ山の旧道
夏休みになり鳴子は大阪へ帰省、今泉はハワイへ旅行に。
どこにも行かない坂道は、いつも練習で走っている峰ヶ山にサイクリングへ。
すると、今まで気が付かなかったが『峰ヶ山の旧道』を発見!!
以前、田所や手嶋が旧道へ行って「泣きを見た」「後悔した」と言っていた道だったことを思い出す。
いつもなら行かない道だが、チャレンジしてみたい気持ちを抑えきれず旧道を登ってみる。
道も狭く・路面が荒れているが、田所や手嶋が言っていたほどではなく、山頂を目指し登っていく。
しかし、半分まで来たところで舗装路がなくなり、ガレ場(荒れた土と岩の未舗装路)となっていた。
ガレ場ではロードレーサーで登ることは不可能で、田所と手嶋が言っていた意味を知る。
そこへ、マウンテンバイクに乗った雉弓射(きじ きゅうい)がウィリーをしながら現れる。
メカもタイヤもフレームも、ロードレーサーとあまりに違うマウンテンバイクに呆気に取られる坂道。
岩や土をものともしないで登っていくマウンテンバイクと雉を見て、1度は引き返そうとするがロードレーサーで挑戦してみることに。
舗装路とはあまりにも違う道に苦戦苦闘した上に転倒し、タイヤまでパンクさせてしまうものの自転車を押して歩いて登ってみる。
そんな坂道の姿を見て、雉は父親が乗ってきたバンに積んであるスペアバイクを坂道に貸すことに。
MTB(マウンテンバイク)へ
雉の父親はスペアのマウンテンバイクを坂道に合わせてセッティングしてくれた。
マウンテンバイクを目の前にすると、坂道はドキドキを抑えられずにいた。
いざ乗ってみると、一見重たそうに見えるマウンテンバイクは信じられないくらい軽く、ロードレーサーでは登れなかった道をスルスルと登り始めた。
そんな坂道の姿を見て、雉もオフロードへ飛び出す。
2人で旧道をしばらく登ると、道が荒れて細くなり坂道が遅れ始める。
フラつく坂道に引き返そうとした雉だったが、ギアを変える方法が分からなかっただけで登る意思に変わりはない。
変速なしで登ってきたことに驚いた雉。
坂道にギアの変速の方法を教えると、再び登り始める。
自分の好きなマウンテンバイクを、坂道が好きになって楽しんでる姿が嬉しい雉。
路面は岩も少なくなるが、斜度が目まぐるしく変化するコースへ突入し、最後は2km強の斜度15%の激坂。
その上には水場があって休憩所となっており、雉はマウンテンバイクの性能を限界まで引き出し、登りたい習性を全開にした競争を申し出る。
急な提案で坂道がついて来れないと振り返れば、真横につけられ凄まじいケイデンス(回転数)と自分のペースについてくる坂道に驚く。
雉はコースの脇にある細い道をジャンプ台に見立てて、坂道の目の前でジャンプして見せた。
さらにマウンテンバイクの楽しさに取り付かれていく坂道。
雉はロードレーサーでは絶対にやらない『コーナーでのペダリング』をするように坂道に教える。
ロードレーサーと違って、クランクの付け根が高い位置に設計されているマウンテンバイクではコーナーでのペダリングは可能となる。
コーナーでペダリングをすることで、今までにないスピードで曲がれる新感覚に心が高鳴る坂道。
そして、目の前には最後の斜度15%の激坂が見えてきた。
まとめ
以前のインターハイの後は、箱根学園の追い出しファンライドや総北の1年生レースなどがありましたが、今回はマウンテンバイク編に突入です。
作者である渡辺航先生もマウンテンバイクのレースにも出場されているので、その体験をもとに書かれているためメッチャ面白いです。